33.タマ、お父さんになる?!
タマの世界征服
 
  @熊本 工藤工務店タマの世界征服TOP > 目次
  33.タマ、お父さんになる?!
 「
暑くもなくさむくもなく、お天気も良い、風が気持ちのいい午後。いつものように縁側でマッタリしているタマとタエちゃん。庭の桜の木の下から見える伸びた雑草がカサカサと動いている。

「シロちゃんが来たのかしら。」

タエちゃんは、揺れる雑草を見ていた。すると黒と茶色と白のキジ模様の小さな子猫が一匹現れた。

「わ~子猫だ!可愛い。」

するとその子猫にじゃれるように飛び付く白い子猫も現われた。

「すごいわ!二匹も子猫がいる。何処の子猫かしら。」

その後に続いて来たのは白い猫。

「えっ!シロちゃん?」

タマが顔を上げた。

「何だにゃ…」

シロちゃんがかタマに近寄ってきた。

「タマちゃんこんにちは。また縁側で一緒にいいかな?」

「もちろんいいよ。でもあの子猫達はどうしたんだい?」

「あら、あの子達は私達の子猫よ。」

「どういうことだにゃ…」

「だから、私達の子猫よ。タマがお父さんよ。」

起き上がって子猫達を見た。タマは驚いた。とても驚いた。

「三匹の子猫のお父さんになったのよ。」

「三匹?」

桜の木のしたに、静かに座ってこっちを見ているもう一匹の子猫がいた。色は白黒でハチワレだ。驚いてるタマをよそに、タエちゃんは歓んでいた。



                        
タマの世界征服 TOP
@熊本 工藤工務店
 Copyright(C) 2011 Kudou All Rights Reserved